数I/基本的な三角比の値
【単元の目次】
《数学Ⅰ・A》
数と式  • 根号計算  • 場合の数.順列.組合せ  • 確率  • 2次関数 • 2次不等式  • 集合・命題・条件・証明三角比  • 正弦定理,余弦定理
♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,三角比のマイナーチェンジありのカバー版です.
♫♣ 元の教材が通信トラブルなどで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.
■基本的な三角比(図あり)■
≪解説≫
○ 中学校で習ったように,相似図形については対応する辺の長さに「比」は等しいので,図のような直角三角形について
(1)黄色で示した上の2個の図についてはの「比」は等しくなります.

(2)同様にして,水色で示した下の2個の図についてもの「比」は等しくなります.

(*)上2組と下2組とでは,角度θが違うのでの「比」は等しくなりません.
○ このようにして,角度θを決めるとの「比」は決まります.

○ 角度θを決めると「直角三角形の辺の長さの比」は決まるので,これらの比は角度θの関数であると言えますが,
今までに習った1次関数,2次関数θ2+3θ+4などでは表せないことが分かっています.そこで「直角三角形の辺の長さの比を表す新しい関数の記号」を作ります.
正弦と呼ばれ(対辺)÷(斜辺)で定義されるもの:
(「サイン・シータ イコール アール分のワイ」と読む)
余弦と呼ばれ(隣辺)÷(斜辺)で定義されるもの:
(「コサイン・シータ イコール アール分のエックス」と読む)
正接と呼ばれ(対辺)÷(隣辺)で定義されるもの:
(「タンジェント・シータ イコール エックス分のワイ」と読む)

※ 角度が決まらないと直角三角形の辺の長さの比は決まりませんので,「サインsin」とか「コサインcos」というものはないことに注意してください.必ず角度も付けた形でsin θ, cos θ, tan θの形で使います.
【例】
 sin 30°, cos 45°, tan 60°

※ 斜辺r,隣辺x,対辺yから作られる辺の長さの比は全部で6個ありますが,よく使われるのは上記の3個です.これらは確実に覚えてください.残り3個は理科系の高3以上で習います.
《問題1》 
 上の図を参考にして,問題文に書かれた三角比の値を下の選択肢から選びなさい.
 (選択肢をクリックすれば,採点結果と解説が出ます.見ているだけでは解説は出ません.)
(1)
 sin 30°
1 2

(2)
 cos 30°
1 2

(3)
 tan 30°
1 2

(4)
 sin 45°
1 2

(5)
 cos 45°
1 2

(6)
 tan 45°
1 2

(7)
 sin 60°
1 2

(8)
 cos 60°
1 2

(9)
 tan 60°
1 2


【問題2】 次の直角三角形について,指定された三角比の値を求めてください.(選択肢の中から正しいものをクリック)
(1)

(2)


(3)

(4)


(5)

(6)


(7)

(8)


(9)

(10)


#危険な落とし穴に注意#
 直角三角形の辺の長さの比は三角比になりますが,直角三角形でなければ,辺の長さの比が三角比になるとは限りません.
 すなわち,「辺の長さの比」が三角比になるのは,直角三角形の場合だけです.このことを忘れると大変なことになります!!!
 上の図で,左側に描いた水色の三角形は「直角三角形」だから,その辺の長さの比は三角比になります.
【例】
図①で,
図②で,
 しかし,右側に描いた桃色の三角形は「直角三角形ではない」ので,辺の長さの比がそのままで三角比にはなりません.
【例】
図④で,
図⑤で,
※それなら,例えば図④のをどうやって求めるのか?
⇒ 次の図のように「直角三角形」を描いて,などとします.

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